AIU ダイバーシティ部

SOGIE

あなたは SOGIE という言葉を知っていますか?

近年世界的に、人種や宗教といった違いの枠を越えて、人それぞれの多様性を尊重しながら共生していこうという動きが高まっています。日本でも、高齢の方や障がいを持っている方を含む全ての人が不自由なく日常生活を送るためのバリアフリーなまちづくり、日本在住の海外出身の方やその子ども達が日本で暮らしやすくしていくための仕組みづくりなどが行われてきました。国連が2015年に定めたSDGs(持続可能な開発目標)では、「誰一人取り残さない (Leave No One Behind)」が理念となっていますね!

 このように包括的な環境整備が進められる中で、「性」の平等と多様さについても言及される機会が増えてきました。最近は男女格差性的少数者 (セクシュアル・マイノリティ) に対する差別・偏見を無くすための活動も活発に行われているため、本記事を読んで下さっている皆さんも、学校での授業や職場での研修、テレビやSNSなどのメディアを通して「男女平等」「LGBT」といった言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ダイバーシティ部では、昨年度もAIU祭Web展示の場をお借りし、「今さら聞けないLGBTQ+」というテーマで、多様な「性」の在り方を基本に立ち返って紹介させて頂きました。男・女の2種類だけでなく、LGBT (レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー) といった様々な性の分類がある事を知っていることで、自分の性がどこに帰属しているのか、自分と異なる性がどんな特徴を持っているのかを受容し理解することが出来るようになります。  このように、性の種類を分類し定義することは多様な性に対する理解を深めることに繋がる一方で、自分とは異なる性をもつ人へ排他的になったり、差別意識や偏見を抱いてしまう原因となることもあります。また、性の在り方や捉え方は人によって少しずつ異なっているため、同じ分類に帰属していたとしても、その中で多数派・少数派に分かれて新たな差別や偏見が生まれてしまう可能性もあると言えます。なぜなら、性の区分に明確な定義はなく、どの性に属するかは個人の主観に基づいているからです。  このようなカテゴライズがもたらす負の側面を認識した上で今年は、 全ての人がそれぞれの「性」を持っていて、違いがあって当然だという包括的な捉え方「SOGIEについて紹介していきたいと思います!また、色鮮やかなフラッグが象徴する性の種類の多様さを通して、読んでくださっている皆さんにLGBT以外にも様々な「性」が存在することを知って頂けると幸いです!!

 それでは、今年のダイバーシティ部が掲げている展示のテーマ  “Who am I? Who are you?” にもあるように、あなただけの「性」はどんなものなのか、SOGIEの考え方に触れながら、一緒に探っていきましょう🔍✨

SOGIE ってなに?

SOGIE(ソジー)とは、性的指向(Sexual Orientation)性自認(Gender Identity)性表現(Gender Expression)を組み合わせた用語。 SOGI (ソジ) と表記され、性的指向や性自認を理由としたからかい、いじめ、暴力を指す「SOGIハラ」として使われることも多いです。  そんなSOGIEを構成している3つの要素「性的指向」「性自認」「性表現」はそれぞれ何を意味しているのでしょうか?

🌈 性的指向(Sexual Orientation)

性的指向」をざっくりと説明すると、「どんな性の人を好きになるか」と表すことができます。詳しく言うと、どのように自分の性を自認している人を好きになるのかを示す言葉です。

 例えば、

 あなたが好きになる相手が男性の場合、あなたの性的指向は男性に向いているといえます。この場合、その相手は戸籍上の性別に捉われず、自分を男性と認識していることが前提です。

 また、

 あなたが好きになる相手が男性と女性の両方の場合、あなたの性的指向は男性と女性両方に向いているといえます。この場合も戸籍上の性別に捉われず、片方の相手は自分を男性と、もう片方の相手は自分を女性と認識している前提に立っています。

 加えて、「見えない性的指向」として、他者への性的欲求や恋愛感情を持たない人や、「セクシュアリー・フルイド(Sexually Fluid)」と呼ばれる性的指向が流動する人もいます。

🌈 性自認(Gender Identity)

性自認とは、「自分で認識している性」のこと。

  つまり、自分を男性と認識している人の性自認は男性、自分を女性と認識している人の性自認は女性といえます。

 ここで大切なのは、性自認身体的性(身体構造上の性的特徴)には関係がないということです。性自認は身体的性や戸籍上の性に捉われません。

 また、性自認は男性・女性の2つだけではありません。

自分の性を、

  • 男性であり女性でもある
  • 男性と女性の中間にいる
  • 男性でも女性でもない

と自認している人や、

  • 自分がどういう性か悩んでいる
  • 意図的に性自認を定めない

と考えている人がいます。

「ジェンダー・フルイド (Gender Fluid)」と呼ばれる、場合によっては男性・女性のどちらかであったり、両方であったり、どちらでもなかったりする人もいます。

 このように性自認はとても多様であり、自分の性への認識や捉え方は人それぞれ違っているのです。

🌈 性表現(Gender Expression)

「性表現」とは、「見た目や言動などで表す性」を意味します。身体的性や戸籍上の性、性自認に関わらず、自分の性を社会の中でどう表現したいか、社会からのまなざしを想定した上で自分がどんな性として振舞っていたいかを示す、主観と社会における性への価値観に基づいた、個人の表現方法です。

 性表現は、狭義から広義まで含む「トランスジェンダー」と密接に関わっています。

  • トランスジェンダー: 狭義の「トランスジェンダー」。 性自認と割り当てられた性が異なる状態。
  • トランスセクシュアル: 性自認と身体的性が一致していないことに対して違和感や嫌悪感を抱いている状態。
  • トランスヴェスタイト(クロスドレッサー): 性自認と身体的性は一致している状態で、それとは異なった表現 (服装・化粧・髪型・口調など) をする状態。上の2つとは別だと考えられることもあります。

🌈性的特徴 (Sex Characteristics)

ここまで見てきたように、SOGIEを構成するのは性的指向・性自認・性表現でしたが、身体構造としての性的特徴 (Sex Characteristics) の多様さも含んでSOGIESC (ソジエスク) と表されることもあります。というのも、戸籍上の性は、身体構造としての性の特徴 (生物学的性とも呼ばれる) に基づいて男・女に2分されていますが、性染色体や外性器、内性器、性ホルモンなど、身体的な性機能の特徴も、個人単位で形や働きなどにそれぞれの違いが存在していて、身体構造としての性的特徴にも多様性があるといえるからです。

の種類

ここからは、上で見てきたSOGIEの捉え方をもとに、性的指向・性自認・性表現性的特徴が織りなす多様な性の種類の一部を、色鮮やかなフラッグと共に紹介していきます!Colorful LOVE & PRIDE !!!🌈

あなたのわたしの

ここまで見てきたように、SOGIE」とは、人それぞれに「性」を持っているという包括的な考え方です。カラフルなフラッグと共に示された性の種類 (一部) の多さからも分かるように、性への捉え方や価値観、性の度合いや向きは人によって違いがあります。

そして何より、自我や表現、恋愛や妊娠などを通して、性は人生を形作る大きな要素であるため、性の在り方が私自身 (Who am I) あなた自身 (Who are you) を構成しているとも言えます。

人それぞれのSOGIEの違いと多様さを認識することで、自分自身に対してはもちろん、身の回りの人に対しても、性の違いを越えて理解し合い、偏見を持ったり傷つけたりすることなく対等に接することができるのではないでしょうか。

本記事を通してSOGIEを知ることで、自分自身の、そして周りにいる誰かの性の多様な在り方に寄り添い、大切にしていくきっかけにして頂けたら嬉しいです🌈♡

Sex Education

性教育って実際どうなの??

皆さんは2020年だけで10冊以上の性教育本が出版されたのをご存知でしょうか?実は、今、世間では着々と性教育ブームが起こっているんです!!なぜ性教育の重要性が見直されているのか知りたいですよね!私達Diversity部は、この記事を通して、読者の皆さんに性教育に対する感動をお届けできれば幸いだと思っております。それではどうぞ御スクロールくださいませ😆

🌱性教育とは

「性教育」と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?「性教育について話し合うのは気まずい」「恥ずかしい」というのが、今の日本における性教育の捉え方だと感じます。高校生の時の私もそう感じていました。では、なぜそんなマイナスなイメージのある題材を取り上げるのか? それは、性について知ることは人生においてとても重要だからです。 そもそもみなさん、性教育といえば小、中、高のときに受ける保健の授業を想像しませんか?思春期の間に男女で体つきの差が生まれるということや、受精によって赤ちゃんができるといったような内容です。 しかし、実は性教育というのはそれだけではありません。人権尊重や多様性を基盤にした性に関するコミュニケーションもまた、性教育なのです。具体的にはどういうものがあるのか、この記事を通して一緒に学んでいきましょう!

🌱性教育の意義、メリット

一口に『性教育』と言ってもその内容は様々です。現在の日本の学校のように保健体育の数時間を使ってさらっと教えられるような内容ではないですよね💦 

それでも、両親や周りの大人が意識を変えてまで、学校がカリキュラムを変更してまで、性教育をする価値がある!と私は考えています!それは性教育には私達の人生を左右する力があるからです。

具体的には、性教育をすることでどんなメリットがあるのでしょう?

ここでは、私達が話し合って考え出した以下の性教育の5つのメリットを紹介していきます。 

  • 性に関する選択肢を増やす

  • 性犯罪の被害者・加害者にならない

  • 性別に対する偏見を取り除き、個人の性をお互いに尊重する

  • ありのまま自分を受け入れることができる(人と違ってもいいよー人それぞれよー)

  • 親からの愛情表現

まず、性に関する知識は私達の選択肢を増やしてくれます。例えば、自分に一番あった生理用品は何なのか、妊娠したくない時どの避妊具を使うのがベストなのか、避妊に失敗してしまった時どうするのか、望まない妊娠をしてしまった時どんな道があるのか、、。こんな時どんな行動をとるかは全て、性に関する正しい情報を知っているかどうかで大きく変わってきます。時には私達の人生にも関わる大きな決断となります。そんな重大な窮地に立たされた時、現在ある中で一番納得のいくベストで安全な選択をするために性教育で得られる知識は不可欠です。

そして性教育は、性犯罪の被害者・加害者にならないためのレッスンでもあります。性教育を始める初期段階でまず子どもたちは、『自分のプライベートゾーン(水着で隠れるところ)は他の人に見せたり触らせたりしてはいけない。また、他の人のプライベートな大切な場所を触ってはいけない。』ということを教わります。子どもたちはこのシンプルな言葉だけで、誰かが自分の体に触れようとしてきたら、それはおかしいことだと認識できるようになります。また、親や周りの大人からの性教育は、性被害にあった時、すぐに相談できる環境を作ることもできます。

日本では男女差別やセクシュアルマイノリティーに対する差別や偏見が今でも問題になっていますよね。性教育を通して様々な性があること、どの性も平等に尊重されるべきであることを幼い時から学ぶことで社会に蔓延っている性別に関する偏見を取り除くことができます。また自分自身が自らのジェンダーやセクシュアリティーを理由に不当な扱いを受けた時、違和感を持つことができます。そう言った小さな違和感を社会全体が持っていくことで男女平等でどんな性別の人も尊重される社会が実現できるのではないでしょうか。

また性教育は、自己肯定感の高まりにもつながります。自分の体に対するコンプレックスや、自身のセクシュアリティーに対する疑問など多くの人が性の悩みを経験したことがあるのではないでしょうか。 性の悩みは特に、相談しにくかったり、恥かしかったり、誰に相談すればいいのかわからなかったりしますよね。そんな時性教育は、『人と違うのは当たり前、あなたはありのままで大丈夫だよ』と教えてくれます。自分を肯定できることは大きな安心感や幸福感に繋がります。

最後に、親からの性教育は愛情表現の機会にもなります。性教育は、どれだけの奇跡が重なって、自分が生まれてきたのかを子供が知るだけでなく、その過程でどれほどの愛情を親から与えられてきたのかを親から子に伝える機会になります。そして、親子の間で性の話をすることで、信頼感が育まれます。また、性教育には親だけでなく周りの大人の支えも大切です。 私達一人一人が性について学ぶことで、子供にとって、親に話しにくいことで話し合えるような信頼できる身近な大人になることができます。

正直、性教育に対する反対意見は現在も多く、『寝た子を起こすな』という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。しかし、子ども達は寝ているのではなくて寝たフリをして日々このネット社会の中で、性に関する間違った情報に晒されています。

性教育は、子供が自分の体や権利を守るための武器になります。これからの子どもの豊かな人生のため、性教育の意義を大人から理解することが大切です。今一度、この記事を通して性教育の良さを知っていただけたら幸いです!I 

🌱身近な性教育

たくさんメリットがある性教育でしたがみなさんはどんな教育を受けてきましたか?あんまり受けた印象がないなあと思っている人もいるのではないでしょうか。実は私もその内の一人です✋性教育について興味をもち、自ら調べだした後に本当に知りたかった情報が出てきたり、勝手に思い込んでいたことが間違っていたと気づいたりしました。学校で得た知識だけでは十分ではなかったというのが私の体験です。。。 性教育ってなかか伝えにくい内容であったり、先生自身の知識が乏しかったりと、深くまで教えることがタブー視されているというのも事実です。でも!性教育が学べるのは学校だけではありません!! 性教育の重要さやジェンダーの認識の普及に伴い、いまでは家庭内で性教育を取り組む方が増えたり、SNS等を使って情報を配信してくれたりする人がいます。例えば 絵本 

実はいま性教育に関する絵本がとっても増えているんです!国連教育文化機関(UNESCO)が定める性教育を始めるのに適切な年齢はいくつか知っていますか?なんと5歳なんです。小学生にもならない小さな子どもに性教育を教えるにはとても適切な教材ですよね

また、YouTubeにも性教育を正しく教えてくれるコンテンツがあります。部員おススメのYouTuberは 

『しおりーぬ』さん 

『シェリーのお風呂場』さんです!

しおりーぬさんは元助産師の方で医学的な観点から性教育に関する動画をアップロードされています。

シェリーのお風呂場さんは、あのタレントのシェリーさんが性教育についてみんなが聞きにくい、言いにくいことをタブー視せず明るく発信されています。ぜひ皆さんもチェックしてみてください!

〈参考文献〉

https://meiiku.com/bookreview/

https://www.higashiyama.co.jp/products/detail.php?product_id=473

Body Positive

🌈ボディポジティブとは

「ボディポジティブ…?聞いたことあるけど、どうせあれでしょ、太ってる人が太っていることを正当化したいがための言い訳でしょ😓」

…とこんな風に思っている人、多いんじゃないでしょうか?

Cambridge Dictionary によると、ボディポジティブは次のように定義することができます。

Accepting and liking human bodies of all different sizes and shapes, especially your own body (訳:人の多様な身体のタイプ、特に自分自身の身体のサイズや形を受け入れ、好きでいること)”

引用:

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/body-positive

つまり、ボディポジティブとは太っている痩せている関係なく、自分の身体をありのまま受け入れ、ポジティブに捉えよう、という考え方なのです。

プラスサイズモデルとして活動している吉野なおさんはボディポジティブを「『世の中には、さまざまな体を持つ人が存在し、否定されるべき人間はいない』というエンパワーメント」だと説明しています。

常日頃から私たちはSNSを始め、テレビや雑誌、広告などで、「このタイプの身体が美しくて理想的だ」という根拠のない価値観を無意識に植え付けられています。

悪意なく「太った/痩せた?」「もうちょっと痩せた/太った方がいいんじゃない?」と他人の体型に干渉してくる人もいます。

こういった外的要因は自分の身体を否定的に捉える事に繋がるだけでなく、人を過激なダイエットに走らせ、死に至ることもある摂食障害を引き起す可能性があります。

一人一人が違う遺伝子を持ち、違う人生を歩んできており、世の中には多様な体型があって当たり前なはずです。

また、どんな体型でも自分の身体は自分の所有物であり、他人がどうこう言う資格はありません

最近ではボディ・ニュートラリティという、「自分の身体に対するネガティブな感情を否定して、無理に愛そうとするのではなく、そのまま受け入れる」ことを提唱する新しい考え方が生まれたりしています。

ボディポジティブ、ボディ・ニュートルといった概念を知ることで、自分の大切な身体に対して少しづつ優しくなれるのではないでしょうか。

<参考文献>

https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/091100209/021600006/

https://www.cosmopolitan.com/jp/beauty-fashion/health/a37431778/body-neutrality/

🌈日本でのボディポジティブの発信

hara さん(@hara_atsume)

主にTwitterにて活動しており、Body Positiveの考えをイラストや漫画を通して広め人気を集めているインフルエンサー。書籍にはエッセイ漫画「自分サイズでいこう」やweb連載中の対談漫画「#わたしとからだのことを話そう」などがあります。

そわんわん (https://www.youtube.com/channel/UCQQ72lKDN01Qs-3Qdtvp6XA)

Sowanwan

プラスサイズのモデルとしても活躍している女性YouTuber。「冬のぽっちゃり1週間コーデ」などのLOOK BOOK動画で好きな洋服を好きなように楽しんでいる姿に、勇気づけられたとコメントする人が続出!常に素であり続ける彼女の動画を通して、「ありのままの自分」を愛することの楽しさを実感できますよ!!

 https://www.instagram.com/_wanco02m/?hl=ja

びっくえんじぇる (https://www.youtube.com/c/bigangel_official)

Big Angel

「総重量285kgの肥満落下系堕天使アイドル」という珍しいかたがきの女性3人組のアイドルグループ!YouTubeチャンネルでは、ファッション企画や大食い企画で人気を集めています。今年の8月に投稿された水着紹介の動画では、「自分の体型に自信を持って」というメッセージを伝えるなど、Body Positiveの大切さも訴えています。私のお気に入りは、三人が美味しそうに好きなものを食べている動画😍幸せそうな三人をご飯を食べながら見ていると、こちらも笑顔になれますよ!

 https://www.instagram.com/bigangel4.29/?hl=ja

la farfa (https://lafarfa.jp/)

「日本初のぽっちゃり女子向けファッション誌」と言われる、プラスサイズの洋服を中心に紹介するファッション誌。上記のそわんわんやびっくえんじぇるのメンバー含め、多くのプラスサイズモデルがモデルを務めています。写真はそわんわんが表紙を飾ったときのもの!とっても可愛くて、マネしたくなっちゃいますね💖コンプレックスを「隠す」のではなく「活かす」秘訣を教えてくれる雑誌です!

 https://www.instagram.com/p/CRYh4mSpVk_/?utm_source=ig_web_copy_link

🌈海外での発信

・I feel Pretty

この映画では、体型ではなく自分の体型に対する「視点」が変わったことで主人公レネーの人生が大きく変化します。最初は懐疑的だった登場人物たちも体型を気にせず自然体で振る舞うレネーの姿を見て徐々に変化が現れる点が魅力の1つです。

・HairSpray

天真爛漫な女の子トレイシーが体型を気にせず自分の好きなことにひたむきに取り組む映画です。体型差別だけでなく人種差別を明るい音楽・ダンスでコミカルに表現していく様子をご覧ください。

🌈Body positive photo gallery

色んな体型があっていい。

Racism

The interview with co founders of Black Lives Matter

https://youtu.be/tbicAmaXYtM

The Urgency of intersectionality

BLMって知ってますか?

最近よく耳にするBLMという言葉、

ニュースやテニスプレイヤーの大坂なおみ選手など有名アスリートたちがSNSなどで呼びかけているのを見て初めて知った方も多いのではないでしょうか。

2020年のジョージフロイド事件をきっかけに世間で広く知られるようになったBlack Lives Matter運動ですが、

その始まりは2012年、アメリカフロリダ州で黒人少年トレイボン・マーティンが白人警官に射殺された事件なんです

Black Lives Matter とは直訳すると”黒人の命は大切”ですがこれには”黒人の命を守ろう”という意味がこめられています。

白人による黒人差別は、皆さんご存知のとおりかつての黒人奴隷制度がその起源です。

1863年奴隷解放宣言公民権運動を経て1964年にようやく公民権法によって法的に黒人差別が禁止されました。

しかし、今でも黒人白人間での経済格差は深刻であり、その強いステレオタイプから上記のような事件があとを絶ちません

このように黒人差別撤廃への運動は今にはじまったことではなく何十年もの間、黒人が白人と同等の権利を得るために行われてきたものなのです。

さて黒人差別と聞くと日本とは関係が無いように感じてしまいがちですが、実際に日本でも黒人差別は行われています。

現に大坂なおみ選手は日本人の母を持ち、日本国籍を所有しているにもかかわらず、その外見から”日本人ではない”など批判されているのをよく目にします。

このような差別を無くしていくために日本でもできることがあります。

それは自分とは違う人種の人たちへの理解を深めることです。

他人種に対する負のイメージや世間に出回っている誤った情報を信じてしまわないためにも、正しい知識を集め、そしてなにより私たち自身も当事者であるという認識を持つことが一番重要なのではないかと思います

・ALM

ALMとは・・・・・・

BLACK LIVES MATTERがソーシャルメディアで話題になった後、黒人の方々の命だけではなく全ての人種の命は等しく大切だ、という思想に基づいた『ALL(全ての)LIVES MATTER”  LIVES(命が) MATTER(大切だ)』という言葉が新たに話題となりました。これは、黒人以外の有色人種は誰もが差別される可能性がある、ということを含有しています。ALMの使い方に関しては様々な議論がなされています。

BLMの運動が始まったアメリカでは、今だに白人至上主に基づいた行動や発言が後を経ちません。実際に、2015年の調査ではアフリカ系アメリカ人は7.2/100万人が警察官の手によって殺されていますが、白人が殺されているのは2.9/100万人しかいませんでした。また、元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏も度重なる人種差別発言がみられていたり、と国家単位でColored(有色人種)を差別する風潮があることは明らかです。このような悲惨な状態の中で黒人の方々が受ける差別は過酷なものであると思いますが、私たち日本人はBLMを他人事として扱ってはいけないのです。BLMは黒人差別反対運動ですが、私たちアジア人も「差別される側であることを忘れてはいけません。一歩日本を出れば私たちは日本人であり、アジアを出ればアジア人、として認識され、一定の差別主義者から迫害される側であることを、国外に行く機会がある方は忘れずにいて欲しいです。悲しいことに、どんなに教育システムや社会システムが変わっても差別が根絶することは難しいかもしれません。また、レイシズムの中にもレベルの違いが存在するのも事実ですが、ALMのように全ての人が人種に関わらず等しくその命を尊重される存在であるとを忘れないで欲しいです。 (Source: https://www.harpersbazaar.com/jp/lifestyle/daily-life/a32749091/black-lives-matter-explained-200603-lift3/ )

Runa-san

ただでさえ差別に直面することが多い有色人種とLGBTQですが、この二つの特徴が重なると、さらに苦しい状況になることがあると聞きます。

Kanさんの体験

LGBTQコミュニティの中にも人種差別は存在します。

Netflixオリジナルシリーズ Queer Eye We’re in Japan!のエピソード2に出演していたKanさんが、イギリスのゲイバーで人種差別された経験を語ります。

同じセクシャリティを持っている人同士でも、人種が違えば差別が起こりうるということです。

セクシャリティが原因で差別されたり、人種が原因で差別されたり、マイノリティの要素が重なると、差別されるリスクも上がるといえるかと思います

Kanさん

白人ゲイ男性がヒエラルキーのトップ?

人種差別と聞くと白人による有色人種への攻撃・差別を思い浮かべる人も多いかと思いますが、人種差別は白人→有色人種への一方通行ではありません。

有色人種のLGBTQのコミュニティ内では、白人のゲイ男性を差別する声も聞いたことがあります。

その背景にはこのようなつらい経験があるのだと思います

私が出会ったアメリカ人の話をここでシェアしたいと思います。

その留学生はアジア系アメリカ人でした。

親がアジア人の移民で、家庭では親の祖国の文化、学校ではアメリカ文化と、2つの異なる文化間を行き来しながら生活していました。

アメリカ文化の学校に行くと、有色人種であることを理由に差別され、家庭に帰ると祖国の文化で自分がLGBTに当てはまることを隠さなければいけない、身の危険があるからカミングアウトは絶対にできない、ということを教えてくれました。

黒人レズビアンアン活動家

LGBTQのプライドマーチの歴史をたどると、やはり白人のアクティビストが目立つようにも見えますが、中にはもちろん有色人種のアクティビストも存在しました。

有名なアクティビストの一人には、Andre Lorde(オードリー・ロード)がいます。

人種差別、性差別などに声をあげ、フェミニストのパイオニアとして活動する一方、詩人として活動をしていた彼女の作品には、黒人レズビアンとして直面する多くの差別に対する怒り・悲しみが表現されています。

彼女の活動のおかげで、今のフェミニズム、クィア理論、人種差別の学問が発達したとも言われています。