企画者:ダイバーシティクラブ

Diversity World

こんにちは!私たちはダイバーシティクラブです。私たちは、LGBTQ+に対する認知度や意識を高めるため、また、自分たち自身も勉強するために活動をしています。
今回の企画は、「LGBTQ+ってなに?」という素朴な疑問に立ち返り、より多くの方々にセクシャリティとジェンダーの多様性(Diversity)を知って欲しいという想いで実現しました。
LGBTQ+は遠いものでも、特別なものでもなく、一人ひとりのアイデンティティです。この企画を通して、LGBTQ+が皆さんのより身近に、当たり前になって欲しいです。カラフルなダイバーシティワールドをお楽しみください。

今さら聞けないLGBTQ+

はじめに

「自身の性をどう考えているか」は性自認、「どの性を好きになるか」は性的指向といいます。

1. Lesbian

レズビアンとは、自身を女性と認識したうえで、女性に恋愛感情や性的欲求を抱くセクシュアリティです。「LGBT」の「L」に当たります。欧米では同性愛者をまとめて「Gay」と表現することがあるため、レズビアンの女性でも「Gay」と名乗る方もいます。日本で有名な「レズ」という呼び方には、ネガティブな意味合いが含まれることもあるため、「レズビアン」や「ビアン」と呼ぶことが主流です。

2. Gay

ゲイは自身のことを男性として認識しており、かつ男性が好きなセクシュアリティを指します。性的指向は好きになる相手の身体的性ではなく、性自認を基準にして決められます。

バラエティ番組などで耳にする「オネエ」や「ホモ」と 「ゲイ」の違いは?

・「オネエ」…「見た目や言動などで表す性」である、性表現が女性である人です。しかし、性表現が女性である人が全員ゲイ(性自認が男性・性的思考が男性)であるとは限りません。つまり、女性としての性表現をしている人の好きになる対象が、必ずしも男性であるわけではありません。
・「ホモ」… 「ホモセクシュアル」の略語であり、「同性愛者全般」を指す呼称なのですが、日本においては男性同性愛者に対する蔑称(馬鹿にしたり揶揄したりするとき など)としての使用もされてきました。「ホモ」を自称するゲイ男性はいるのですが、だからと言って他の人に当たり前のように使ってはいけません。

「男性が好きだから○○」「女装をしているから○○」というように、あたかも人格と性的指向という全く別のものが結びついているような固定観念がうまれてしまうことがあります。違いを認識し心に留めておくことが、差別や偏見を減らすための第一歩となります。

3. Bisexual

バイセクシャルは、性自認に関係なく、男性と女性に性的指向が向いているセクシュアリティを指します。

4. Transgender

トランスジェンダーに関してはいろいろな説がありますが、今回は大きく3種類に分ける説をご紹介します。
その3種類とは、トランスセクシュアル、トランスヴェスタイト(クロスドレッサー)、そして狭義のトランスジェンダーです。
1. トランスセクシュアル(TS)
トランスセクシュアルという単語は、英語として2つの意味を持っています。
1つは、身体的性と性自認が一致しておらず、それらに対して違和感や嫌悪感を抱き、場合によっては外科的な手術を望む状態。そしてもう1つは、性別適合手術を受けた状態です。
これら2つの意味に共通する、身体的性と性自認が一致していないことに対して違和感や嫌悪感を抱いている状態をトランスセクシュアルと表現することがあります。
2. トランスヴェスタイト(TV)
トランスヴェスタイトはクロスドレッサーとも呼ばれます。「異性の服装をする」と説明されることが多いのですが、医学的には性自認と身体的性は一致していて(シスジェンダーで)、その性とは異なった服装を身にまとう状態です。
「どんな性として振る舞いたいか(性表現)」と性自認は異なる、との認識が広まってきたからです。
3. (狭義の)トランスジェンダー(TG)
狭い意味でのトランスジェンダーは、出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる状態を指します。

5. Questioning

(様々なフラッグあり)

クエスチョニングとは、自分の性別がわからない人意図的に決めていない人決まっていない人模索中である人のことを指します。

6. Queer

セクシュアルマイノリティの総称として使われる単語ですが、昔は、セクシュアルマイノリティ全体を差別する言葉として使われていました。
後に、それを当事者が逆手に取り、開き直りのニュアンスで使われるようになりました。最近では「性的嗜好(○○フェチ)」という意味も含まれているという議論が交わされたり、「クィア・スタディーズ」という研究分野も誕生したりといった動きがあり、徐々にクィアという言葉や歴史が広がっています。

7. Intersex

インターセックスとは、身体構造が一般的に定められた男性・女性どちらとも一致しない状態の人を表します。男性と女性の「中間」を表す「インター」という言葉を避けるため「DSD (Disorders of Sex Development)」という表現が用いられることも多いです。

8. Asexual

アセクシュアルとは、他人に対して性的欲求を抱かない人を指します。

9. X gender

男女どちらにも当てはまらない人や、性自認が男性・女性の間で揺れ動いている人の性自認です。その揺れ動き方などから中性・両性・無性・不定性の4つに分類されます。

クエスチョニングは「決まっていない・意図的に決めていない・模索している」という性自認であるのに対し、Xジェンダーは「男女のどちらでもない」「性自認が男女間で揺れ動いている」と決まっている性自認です

(https://www.newsweek.com/gender-x-new-identity-states-washington-vermont-775221より引用 )

10. Pansexual

相手の性に関わらずどんな人でも愛することができる人で、全性愛と訳されます。

バイセクシュアルは「男性と女性の2つの性を愛することができる」というのに対し、パンセクシュアルは相手の性を恋愛の条件としないため、相手が男性・女性以外の性自認でも(例えば、Xジェンダーやクエスチョニングといった性自認の人も)愛することができます。

11. Androsexual

アンドロセクシュアルとは、性自認に関わらず男性的な特徴を持った人を好きになる人のことです。

12. Gynesexual

ジニセクシュアルとは、性自認に関わらず女性的な特徴を持った人を好きになる人のことです。

13. Ally

これは自分の性自認や性的指向に関わらず、セクシュアルマイノリティに対してフレンドリーな人や差別をしない人、様々な活動を一緒にしてくれる人のことです。

日本語の定義はJobRainbow(https://jobrainbow.jp/magazine/whatislgbtqia)から、英語の定義はDictionary.com(https://www.dictionary.com )から引用しています。

画像引用元: 1 https://lgbt-life.com/topics/LGBTsFlag/ 2 https://sexuality.fandom.com/wiki/Sexuality_Wiki 3 https://lgbt.wikia.org/wiki/Lesbian_flag

作品紹介

ダイバーシティクラブのメンバーがLGBTQ+関連の作品を紹介します!

1. Love、サイモン [映画]

ラブ、サイモンは少年のカミングアウトについてのストーリーです。主人公自身の心の葛藤主人公と家族、友人の交流が描かれた作品です。この映画を見れば、LGBTQ+やカミングアウトが特別なものではなく身近なものに感じられると思います。

2. SKAM [ドラマ]

SKAM season 3

SKAMとは?

  • 2015〜2017年に配信され大ヒットしたノルウェー発のドラマ。世界中にファンを持ち、数々の国でリメイクされている。(スペイン、フランス、ドイツ、ベルギー、アメリカ、イタリア、オランダなど)
  • シーズン4まであり、毎シーズンごとに主人公、テーマが変化していく。今回紹介するseason 3ではIsak(イサック)という高校生の男の子が主人公となり、セクシュアリティや心の病気にフォーカスしている。
  • SKAMの特徴の一つとしてその配信形式が挙げられる。SKAMのエピソードは毎週何個かの数分程度のクリップが、まるで現在進行形でドラマの中のことが現実でも起こっているかのように、ウェブ上で配信された。そして同じ週の金曜日にその週の全てのクリップがまとめられ、1エピソードとしてまた配信された。

例)クリップの始めに毎回このような画面が表示される。この画面では「土曜日、10時38分」と表示されていて、実際にこの曜日&時刻でドラマが配信された。

  • もう一つの特徴が登場人物達のインスタグラムである。SKAMに出てくるほとんどのキャラのアカウントが実際にインスタ上に公式に存在している。ストーリーが進むと共にキャラ達のインスタも更新され、まるで彼らが本当に現実にいるような錯覚を覚える。

例)season 3の主人公のIsakのインスタ

SKAM season 3 の魅力

このシーズンの主人公はIsak(写真左という自身のセクシュアリティに悩む高校生である。パーティで出会った女の子と付き合うようになるが、友達に無理矢理参加させられた集まりで同性のEven(エヴェン、写真右)に出会い、彼に次第に惹かれてくことで自身のセクシュアリティと直面するようになる。

このドラマの魅力は、平凡な高校生の主人公がセクシュアリティに悩む様子をリアルに描いている点にあると感じる。興味のない女の子と付き合い異性愛者として振る舞おうとする様子、ゲイかもしれない自分を受け入れる葛藤、その自分を受け入れられないが故にIsakの中で内在化されている同性愛嫌悪、友達やクリスチャンの両親へのカミングアウト…など、異性愛者が経験することもない様なLGBTQ+の人々が抱える悩みが描写されている。

異性愛者の私はこのドラマがきっかけでLGBTQ+の人々の苦しみを知り、性的少数者の問題に対して関心を持つようになった。このシーズンでは心の病気についても扱っているのだが、私自身も数年前から心療内科に通院していることから、共感できる所が多くあり少し救われた。同じ様に、このドラマを見たLGBTQ+の人々も、Isakに感情移入でき自分は一人ではないと思えるのではないかと感じる。

性的少数者を扱う作品はバットエンドが多いと言われてきたが、このドラマではIsakが悩んでいる姿だけでなく、Evenと幸せそうにしている姿も見れる。未だ多くの作品では異性愛の方が圧倒的に多く扱われている中で、この二人はLGBTQ+の人々にとって、共感できるだけでなく、希望も与えてくれる存在だと思う。そして、私を含めた異性愛者はこのドラマを通じて、LGBTQ+の人々の悩みを知れたり、どこにでもいる様な男の子であるIsakが同性愛者として描かれる事で性的少数者への偏見が薄まり、身近に感じれたりするのではないかと思う。

SKAM season 3を見れるサイト

画像引用&参照サイト

3. おっさんずラブ [ドラマ]

写真:https://www.tv-asahi.co.jp/ossanslove/

「おっさんずラブ」は、2018年に社会現象と呼ばれる程の人気を博し、劇場版や新シーズン等も製作された日本のドラマです。おっさん同士の恋愛模様をコミカルに描いていますが、それを蔑むようなことは無く、登場人物達が多様な「好き」の形に対して寛容で協力的な優しい世界線です。コメディだからこそ、視聴のハードルが低く、セクシュアリティの多様性を幅広い年代層へ届けることが出来たのだと思います。

 一方で、世間の目・親の批判・同性婚や出産の可否など、同性同士のパートナーが抱える不安葛藤も盛り込まれています。そのため、登場人物達の心情に感情移入しながら視聴することで、新たな気付きや発見があるかもしれません。

 おっさんずラブの画期的な点は、元々異性愛者だった主人公が同性を愛するようになるという、セクシュアリティの流動性を描いているところです。それは、相手が「異性だから・同性だから」という括りに縛られず、長所・短所を含めたその人そのものを好きになった結果です。人を好きになるというのはどういう事なのかを改めて考えさせられます。

 感情を揺さぶられる純愛コメディドラマ、是非ご覧ください!

4. 放浪息子 [まんが]

作者:志村貴子

 

「『性はグラデーション』ってどういうこと?」というあなたへ。「女の子になりたい男の子」二鳥修一と「男の子になりたい女の子」高槻よしのをはじめとした登場人物たちが、複雑で繊細な変化・葛藤の中で自分らしい生き方を模索していく物語です。

 

スカートを履きたい男の子はゲイ?

スカートを履きたい男の子に恋する女の子はレズ?

じゃあブラをつけたくない女の子は?

入学式にツメエリで参加する女の子って?

 

自分の思春期時代を思い返しながら、教室にいたあの子に思いを馳せながら、何かハッとさせられるような読みやすい漫画です。

国際教養大学の図書館にも蔵書があるので、ぜひ手に取ってページをめくってみてください。

5. 僕らの食卓 [まんが]

「僕らの食卓」は違った二つの複雑な家庭環境のなかで生活していた豊と穣(みのる)がひょんなことから出会い、食を通して人の温かさを改めて取り戻していくお話です。BLというカテゴリーで販売されていますが、性的描写はほとんどなく、ただ人間関係からうまれるあったかい感情を描いた、ほっこりまったりの一冊となっています。おいしそうにご飯を食べるシーンは見ていてとても癒され、改めて「お父さん、お母さんがいて成り立つ家族の在り方」という固定的な概念を一掃させられます。BLはなんとなく恥ずかしくて読めない、、という方に是非お勧めしたい作品です。